今も昔の変わらない「子どもの前の何気ない会話」の危険性。
小学生の頃にテレビで放映されていたアニメ「一休さん」。
当時のクラスの担任教師はお約束の通り、ドリフをはじめとするテレビを毛嫌いしていましたが、唯一観ることを進めていたのが、この「一休さん」でした。
そんな「一休さん」のエピソードで記憶に残っているものがあります。
頓智をつかって時の将軍足利義満をとっちめてしまう一休さん。
そんな一休さんに対し、お坊さんが「香炉峰の雪とは何ぞや」と問いかけます。
一休さんは答えられず、自分の知恵がまだまだだと悟ることになるエピソードです。
でも、今に思えば、「いい大人が小学生くらいの一休さんに出す問題かよ!」って突っ込みたくなります。
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書名:『枕草子 (下)』
著者:清少納言(著)、島内裕子(訳)
出版:筑摩書房(2017.04)
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著者は、第66代天皇である一条天皇の皇后である藤原定子の家庭教師で平安時代中期の作家、歌人。
本作は平安文学の代表作の一つで日本最初の本格的随筆とされています。
自分の名前が呼ばれたと思って、行ってみたら実は違う人だった。
そほど変わった苗字でもない限り、そんな経験は誰もが一度はあると思いますね。
あれって、結構恥ずかしいですよね。
「はしたなきもの」とはどういう意味ですか?
きまりが悪いもの。 他の人を呼んだのに、自分のことと(勘違いして)でしゃばってしまうこと。2020/03/17
「はしたなきもの」。
現代語にすると「きまりが悪いもの。」。
<本文引用>------------
第一三一段
はしたなき物、
異人を呼ぶに、「我か」とて差し出でたる者。増して、物、取らする折は、りはいとど。(略)(本文より)
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訳者の現代語訳です。
<本文引用>------------
第一三一段
間が悪く、ばつが悪いこと。
自分が呼ばれたのでもないのに、自分かと思って、出て行った時。しかも、それが何か品物などを与えられる場合などは、なおさらこの勘違いは、ひどく恥ずかしく、取り返しがつかない。(略)(本文より)
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第一三一段にはまだまだ「はしたなき物」がつづられます。
<本文引用>------------
(略)自づから、人の上など、打ち言ひ、謗りなどを、したたるに、幼き人の聞き取りて、その人の有る前に、言ひ出でたる。(略)(本文より)
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訳者の現代語訳です。
<本文引用>------------
また、他人のことを噂していて、取り立てて悪意があるわけではないのに、話の成り行きで非難がましいことを口にしたのを、その場に居合わせた幼児が聞き覚えていて、その噂話を当人のいる前で、言い出したりすること。(略)(本文より)
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子どもの前では人の悪口を言ってはいけないのは、令和の今も、平安時代も同じなんですね。
本作の現代語訳。
中学生のころに初めて知った『枕草子』に比べると、とても読みやすく、なんか、現代人の私たちにも「うんうん、そうそう」と思える語彙でつづられています。
◆頭の中でシンクロした他の完読作品
『枕草子 (下)』
『枕草子 (上)』
『これで古典がよくわかる』
『古典は本当に必要なのか、否定論者と議論して本気で考えてみた。』
『本当はひどかった昔の日本: 古典文学で知るしたたかな日本人』
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■読んだきっかけ:『枕草子 (上)』清少納言
■読んで知ったこと:今も昔の変わらない「子どもの前の何気ない会話」の危険性。
■今度読みたくなった作品:『桃尻語訳 枕草子〈上〉』橋本治
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枕草子 下 (ちくま学芸文庫) - 少納言, 清, 裕子, 島内






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