「自由意志」とは、自分の行動が自分の自由にできると思い込んでしまうこと。
私は読書が好きですが、NHK(地上、BSとも)やナショナルジオグラフィックチャンネルのドキュメンタリー番組も好きです。
NHKで『世界の哲学者に人生相談』という番組が始まるので早速予約。
予約して予約して録画をため込んでいたら一回も番組を見ていないのに番組が終わっていました。(2018年10月)
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書名:『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』
著者:小林昌平
出版:文響社(2018.04)
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著者は大手企業の主任研究員兼大学講師。
アリストテレスからダニエル・カーネマンまで、古今東西の哲学者、社会学者、心理学者、経済学者の主張を使って、現代人の悩みへの解決策を提示します。
仕事、自意識、劣等感、人間関係、恋愛や結婚、人生そのもの、死や病気。
悩む材料に事欠くことはありません。
そんな悩みに賢人たちのエッセンスをわかりやすく紹介し、最後にその著書を紹介するという構成です。
「自由意志」
<本文引用>------------------------
17世紀のオランダの哲学者スピノザは人がどうしたら幸福になれるかについて、こう考えました。
「人間が人や世界を恨んだりするのは、人や世界が 『自由意志』を持っていると考えてしまうからだ」。
「自由意志」とは、読んで字のごとく、「自分の意志でもって、自分の行動を何とかしようとコントロールできる意志」のことです。(本文より)
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「自分の行動だから、自分の思い通りになる」なんて思ってはいけないようです。
<本文引用>------------------------
私たちは嫌みを言う上司に対して、つい、「なんであの野郎、もっと人が気持ちよく動けるような言い方でいえないんだろう?」などと考えてしまうわけですが、スピノザはその上司を含めて、だれも、自分で自分を変えることはできない、といっています。つまり「自由な意志」などというものはないのだと。
嫌みを言うのも、部下の手柄を自分の手柄にしてしまうのも、自分の失敗を部下に押しつけるのも同じ。すべては彼を生んだ家族や育った環境や背景や入社後の経歴その他、彼と彼をとりまく世界によって決まっているのだというのです。(本文より)
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なるほど、こう考えることができると、悩みも半減できそうです。
私もそんな以前勤めていた会社で、そんな上司に出会いましたが、心の中で「コイツ、なんでこんな無茶苦茶なことばかりできるんだろう?」と、珍獣を見るような目を持ちながら接することでストレスをコントロールしていました。
本作の冒頭。
「古代エジプトの庶民の暮らし」をほのぼのと微笑ましくつづった古代エジプトのパピルス文字。
言うことを聞かない部下に悩む小市民的な中間管理職みたいです。
商売でカモられたことに腹を立てる怒りをつづった古代メソポタミア文明の楔形文字の粘土板。
ネットオークションで偽物をつかまされた購入者みたいです。
ホント、人間って、昔っから似たようなことに悩んだり怒ったりしているみたいです。
さてNHKの『世界の哲学者に人生相談』。
高田純次氏の案内の元、現代の悩める人に、ニーチェ、カントなどの哲学者のお面をかぶった人が、回答をさず受けてくれるという構成。
また、再開しそうな予感がします。(まだ、録画しただけで、まだ1話も見ていませんが・・・)
◆頭の中でシンクロした過去の完読作品
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■読んだきっかけ:『いま世界の哲学者が考えていること』
■読んで知ったこと:「自由意志」とは、自分の行動が自分の自由にできると思い込んでしまうこと。
■今度読みたくなった作品:『武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50』山口周
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