『ドーナッツをくれる郵便局と消えゆくダイナー』

CDロムホルダーをコーヒーカップの置き場所に使っていた人がいたということ。

『週刊文春』や『週刊新潮』を読むと、実に多くの連載コラムや連載小説で構成されているのがわかります。
以前、佐藤優氏がラジオで言っていましたが、「連載は3度おいしい」のだそうです。
「連載が軌道に乗れば定期的に原稿料が入り、人気が出て単行本化されればそこで原稿料が入り、さらに人気が続けば文庫化されて、さらに原稿料が入る」のだそうです。

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書名:『ドーナッツをくれる郵便局と消えゆくダイナー』
著者:ビル・ブライソン
出版:朝日新聞社(2001.12)
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著者はアメリカ人の文筆家で、イギリスとアメリカで執筆。
20年ぶりにイギリスからアメリカに戻った著者が、アメリカ生活で感じた面白いこと、嫌なことを自由気ままに書き綴っています。


著者は以前読んだ『人類が知っていることすべての短い歴史(上)』『人類が知っていることすべての短い歴史(下)』の著者。
著者の科学者では書けないようなわかりやすい地球史の解説ぶりに共感し、本作を手に取りました。


「GDP」
経済指標としてはメジャーな「GDP」に対し、著者は切り込みます。

<本文引用>------------------------
さらにいっそう興味深いのは、じつのところ、それでも全然何の問題もないということだ。いずれにしてもGDPはまったく役に立たない指標だからだ。文字通り、それはある一定期間における国民所得、つまり教科書が言うところの“製品やサーヴィスのドル価値”をおおざっぱに計算したものに過ぎない。
国内総生産には、どんな経済活動も含まれてしまう。良し悪しは関係ないのだ。たとえば、O・J・シンプソンの裁判は、弁護士費用や裁判所の経費、報道関係者の宿泊費等々の形で、アメリカのGDPを二億ドル増やしたとされる。しかし、金はそれだけかかったとはいえ、あの見世物がアメリカをより偉大な、尊敬すべき国にしたと考える人は多くないのではないだろうか。
じっさい、望ましくない経済活動のほうが望ましいものよりもGDPを生むことは多い。(本文より)
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確かに、タバコ吸えばGDPが上がるし、それにより医療費が増えればGDPが上がるし。
上がったほうがいいのか上がらないほうが難しいところです。


パソコンが普及しているアメリカ。

パソコンに関する面白い問い合わせを紹介しています。

<本文引用>------------------------
誓って言うが、これはほんとうの話である。
コンピューターのカスタマー・サポート・センターに電話をかけてきて、パーソナル・コレピューターのカップホルダーが外れたので、直し方を教えて欲しいと言う人がいるそうだ。[カップホルダー?」とカスタマー・サポートの人間は首をかしげて問い返す。「すみません。ちょっとわからないのですが、そのカップホルダーはコンピューターの見本市でお買い求めになったか、特別な景品としてお受け取りになったものですか?」
「いや、コンピューターに標準装備されていたものだよ」
「でも、我が社のコンピューターにはカップホルダーはついていないはずですが」
「え、そんな、だってついてるじゃないか」
電話をかけてきた男はちょっとむっとして言う。
「目の前にコンピューターがあるんだが、底のボタンをカップホルダーがさっと押すとてくるぞ」
結局、この男はCDロムホルダーをコーヒーカップの置き場所に使っていたわけだ。(本文より)
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「ホンマかな?」と思えるエピソードです。


イギリスに比べると、アメリカは、いろんな消費材に多くの選択肢があるそうです。

さすがは、消費者大国アメリカです。

<本文引用>------------------------
先日朝食を外でとった際には、卵の調理法について九種類(ポーチド・エッグ、スクランブルド・エッグ、目玉焼き、、両面焼き等々)から、パンケーキは十六種類から、ジュースは六種類から、ソーセージは二つの形から、ポテトは四種類から、トーストやマフィン、ベーグルは八種類の中から選ばなければならなかった。住宅ローンを組もうと決めたときでも、そこまでの意志決定は必要なかった気がする。ようやく注文し終えたと思ったときに、ウェイトレスがこう言った。「バターはホイップ・バター、塊バター、バターとマーガリンのブレンド、バター代用品のどれにしますか?」
「冗談だろう」と私は言った。
「パターで冗談なんか言いません」
「だったら、塊バター」と私は力なく答えた。
「低塩、無塩、レギュラーでは?」
「おいおい」と私はささやいた。(本文より)
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本作の原題は『I,M A STRANGER HERE MYSELF』で、訳せば、「私、ここでは嫌な男」といったところ。

アメリカはもともとはイギリスから独立した国。
その国は、かなり違った発展の仕方をしてきたことがわかります。


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■読んだきっかけ:『人類が知っていることすべての短い歴史(上)』ビル・ブライソン
■読んで知ったこと:CDロムホルダーをコーヒーカップの置き場所に使っていた人がいたということ。
■今度読みたくなった作品:『アメリカを変えた夏 1927年』ビル・ブライソン
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