文章が紙にも勝る武器になるということ。
本を読むとき、本以外に何か文具を持ちながら読む人は少なくないと思います。
私、以前は「蛍光ペン」を持ちながら読んでいました。
でも、ブックオフで引き取ってもらえなくなったことから、「鉛筆/シャープペン」に変更。
でも、ブックオフに持っていく前の「消しゴム作業」が苦痛で断念しました。
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書名:『サボタージュ・マニュアル 諜報活動が照らす組織経営の本質』
著者:米国戦略諜報局(OSS)
出版:北大路書房 (2015.07)
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最近はもっぱら、「付箋」。
しおりに付箋を貼り付け、「手製の付箋付しおり」を用意。
そして
①[パッパと読む]
②[気になったらとにかく付箋を貼る]
③[読み終えた後にもう一回付箋ページを読み直す]
④[本当に記録したいページだけ付箋を残す]
⑤[付箋のページをノートに記録]
そんな感じで読んでいます。
読んだ後、本の付箋の量。
この量を見ると、自分かこの本から身に付けたいと思っている欲求度を「見える化」してくれます。
この作品。
今まで読んだ中で“付箋貼付率(全頁に占める付箋貼付頁の割合)”が最も高い作品です。
付箋貼付紙は29頁。
これだけでも多いですが、全文123頁ですので“付箋貼付率”はなんと24%。4頁に1頁は付箋を貼っている感じです。
作品は全文でも123頁ですので、さっさと読めます。
面白いのはその構成。
本は通常、
①[まえがきor解説]
②[本編]
③[あとがきor解説]
って感じで構成されています。
本作は
①[解説/46頁]
②[本編/63頁]
③[あとがき/3頁]
なんと、[本編]と同じくらい、[解説]があります!
で、この[解説]が、実に分かり易いです。
著者は米国戦略諜報局、略称OSS。CIAの前身です。
本作はOSSが敵国のレジスタンス活動を支援するために作った活動指南書(マニュアル)。
敵国に攻め込まれ、占領されると、敵国の仕事を押し付けられてしまうことがあります。
第二次世界大戦中のフランスは、まさにそんな感じ。
そんな国においては、それでも近くに潜んだり、表面的には従順なふりをしつつ逆転を待っている人たちが、地下組織を作ったりします。
OSSは、このマニュアルでフランスのような国の地下組織の活動を応援していました。
活動と言っても、あくまで地下活動。表立っての武器弾薬は無いため、派手に活動できません。
そんな中での有効な活動として「サボタージュ活動」を取り上げています。
「パンク修理をする時は、ガラス片をこっそり入れておけば、すぐにパンクする」
「電球の取り付け口にコインを入れておけばヒューズが飛ぶ」
などのチープながらも効果的な破壊活動を指南しています。
また、仕事におけるサボタージュ方法も指南しています。
<本文引用>------------------------
組織と会議
1.何事をするにも「決められた手順」を踏んでしなければならないと主張せよ。迅速な決断をするための簡略した手続きを認めるな。
2.「演説」 せよ。できるだけ頻繁に、延々と話せ。長い逸話や個人的な経験を持ち出して、自分の「論点」を説明せよ。適宜「愛国心」 に満ちた話を人れることをためらうな。
3.可能なところでは、「さらなる調査と検討」 のためにすべての事柄を委員会に委ねろ。委員会はできるだけ大人数とせよ(けっして5人以下にしてはならない)。
4,できるだけ頻繁に無関係な問題を持ち出せ。
5.通信、議事録、決議の細かい言い回しをめぐって議論せよ。
(本文より)
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なんか、笑えませんね。
これからは、
「徹底して議論を尽くしましょう!」
と持ちかけられたら、
「それって、永遠に決めさせないための手口?」
って疑いたくなてしまいます。
また、マニュアルだけに
<本文引用>------------------------
燃料
1.5章の▼2段(e)(f)(g)を参照のこと。 (本文より)
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なんて表記があるのも笑えます。
ただ、戦時中のマニュアルなんで、淡々とサラっと書かれていますので、背景などを補足している[解説]がとても重宝しています。
目的は“敵国の組織の機能を低下させること”。
組織ですから、それは会社も同じ。
“決められた手順の順守”、“開催される会議”、“更なる調査”が、機能低下につながる恐れがあることも警告してくれています。
ビジネス書ではありませんが、私は、ビジネス書のジャンルに入れてもおかしくない内容だと思いました。
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■読んだきっかけ:HONZ
■読んで知ったこと:文章が紙にも勝る武器になるということ。
■今度読みたくなったもの:越智 啓太『つくられる偽りの記憶:あなたの思い出は本物か?』
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